松山市在宅医療支援センター研修会発表

  • HOME
  • ブログ
  • 松山市在宅医療支援センター研修会発表

トマト薬局では岡山県・愛媛県とも地域の在宅医療を担う薬のゴールキーパーになれるようターミナルケアや小児在宅などに積極的に取り組んでいます。

5月12日に松山市在宅医療支援センターで行われた第7回症例検討・研修会

「がん在宅緩和ケア」においてトマト薬局保免店で在宅業務を行っている薬剤師の尾場瀬から食道狭窄を伴った進行胃がんの一例という演題で、在宅医療に関わる薬剤師から症例を出させていただきました。

患者さんは80代女性で、大学病院での癌治療から転院してターミナル治療へ移行されるに際して服用薬の大幅な減少などで不安を感じるであろう事を予測した尾場瀬が、お薬の処方が出る前に事前にケアマネージャーさんや服薬介助されているヘルパーさんも含めて事前訪問して今までの薬の飲み方の確認と変わる事で不安がないよう説明しました。薬が処方後も今まで使用していたお薬カレンダーの改良など服薬に関しての不都合や不安を患者さんのみでなくヘルパーの方も含めて丁寧に説明した事で、患者さんにも安心して薬を飲んでいただけました。

薬という物は医師が処方したら終わりではなく、実際に患者さんが不安なく納得して飲めないと効果は望めません。薬をきちんと飲んでもらう事が難しいケースは在宅ではよくあります。その際には一包化やお薬カレンダーや服用時の集約など形だけでなく、ヘルパーさんの介助やヘルパーさんやケアマネさんと協力して患者さんの薬への不安を取り除く必要がある場合もあります。

我々薬剤師は薬の説明をしたら終わりではなく、患者さんが飲めていないかもしれない。薬に不安があるかもしれないという事を考えながら人として患者さんに真摯に向き合わないといけないと尾場瀬薬剤師に教えてもらった症例検討会でした。