トマト薬局薬剤師のひとりごと ㊱高尿酸血症の生活指導

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トマト薬局の薬剤師がやっている事や感じている事をコラムにてゆるく連載していきます。

よろしくお願いします。

経験豊富な管理栄養士の先生から今回は高尿酸血症の勉強会を実施してもらいました。

高尿酸血症は痛風や腎結石や尿路結石など強い痛みに繋がる病気の原因になります。典型的な患者さんは中年太りの男性のイメージですが、高齢女性や糖質ダイエット中に筋トレをしている女性の患者もいます。

ビール・明太子・干物・オイルサーディンなど食事が原因のイメージありますが、尿酸値の7~8割は体内由来だそうです。(食事由来は2~3割)太り気味の人は先ずはダイエットからが一番効果があります。筋トレは逆効果になる場合あるので有酸素運動が有効です。加えて海藻やお酢などアルカリ性の食品摂取と水分補給が尿酸の排出を助けてくれるので大切になります。

食品中の尿酸が少ないという理由でビールではなくて、プリン体フリービールや焼酎なら良いんだろうという患者さんは多いです。ビールよりはましという程度でアルコール自体が尿酸値上げるそうなので禁酒や休肝日を作るなどをおすすめしますとの事でした。

結局どの病気もダイエットかい?と言われそうですが、生活改善努力しても尿酸値下がらない場合は尿酸値低下させる薬がありますので、内科などで処方してもらえます。早期発見のためにも検診を定期的に実施をおすすめします。仕事中は忙しくて自制ができなかった高尿酸血症薬服用中の患者さんが、定年後時間も出来て運動とダイエットに目覚めて高尿酸血症薬処方が中止になった方もいました。生活改善を基本としながらうまく薬と付き合っていただければと思います。

トマト薬局の掲げている【薬と健康を通したあたたかいつながりを】にこのコラムが少しでもお役にたてれば幸いです。