トマト薬局薬剤師のひとりごと ㊲頭痛予防の食事療法

  • HOME
  • ブログ
  • トマト薬局薬剤師のひとりごと ㊲頭痛予防の食事療法

トマト薬局の薬剤師がやっている事や感じている事をコラムにてゆるく連載していきます。

よろしくお願いします。

経験豊富な管理栄養士の先生から今回は頭痛予防になる食事療法の勉強会を実施してもらいました。

頭痛に関しては血管が緩んだ時に痛みが出る片頭痛や、血管が収縮した時に痛みが出る緊張型頭痛などがあります。血管の収縮には飲食物も関与しています。頭痛に悩まされている方は多いですが、薬に頼るのみではなく食事を見直す事で改善出来れば一番だと思います。

頭痛が増悪する可能性がある食品として赤ワイン・チョコレート・チーズがあります。これにはチラミンという物質が関与していて血管収縮作用があるそうです。この効果が弱まって血管が弛緩する時に片頭痛が起こるそうです。管理栄養士の先生も健康のためにビールから赤ワインにお酒を変更した方で頭痛を起こした方を経験されているそうです。加工肉(ハム・ソーセージなど)の亜硝酸塩によるホットドック頭痛やスナック菓子やインスタントラーメン・味の素などに含まれるグルタミン酸は血管収縮に関与します。中華料理店症候群という名前もあるそうです、

逆に頭痛予防に効果のある食品として血管を緩みやすくするマグネシウムの摂取が出来るバナナや緑黄色野菜が有効です。ビタミンB2やビタミンEも血流や神経伝達を良くして頭痛予防になります。ナッツ類やオリーブオイルなどが有効です。

結論からすると、スナック菓子やインスタントラーメンの頻度を減らして、旨味調味料が多い外食の頻度も減らす。家庭で旨味調味料を大量に使用している家庭は減量する。そのうえでバナナや野菜を増やしておやつはナッツを積極的に摂るという事になります。書くのは簡単ですが、頭痛予防に有効な食事は手間もお金もかかりそうです。(笑)

ただ通院していたり市販の頭痛薬を頻繁に服用中の方は、頭痛のつらい時間や薬や診療費の節約につながるかもしれません。また市販の頭痛薬であっても腎臓への影響などもある場合があります。ダメ元くらいの気持ちで食事改善にトライいただければ嬉しいです。

トマト薬局の掲げている【薬と健康を通したあたたかいつながりを】にこのコラムが少しでもお役にたてれば幸いです。