トマト薬局薬剤師のひとりごと ㊳BLS研修会

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トマト薬局の薬剤師がやっている事や感じている事をコラムにてゆるく連載していきます。

よろしくお願いします。

今回は松山薬剤師会の協力を得て10月2日に第一回のBLS(一次救命処置)研修会を実施しましたので、その紹介をさせていただきます。

BLSと聞いて何それ?という人の方が多いのではないでしょうか?一時急性処置研修は胸骨圧迫(心臓マッサージ)やAEDなどの使用法についての研修になります。

今回初めて松山薬剤師会で地域の薬剤師対象にBLS研修会行った経緯としましては、トマト薬局北梅本店に勤務のパート薬剤師の柴崎先生が薬剤師の先生方にBLS研修会を行う事で地域の救命率の向上に貢献したいという熱い想いから始まっています。柴崎先生は薬剤師でありながら、薬局内で意識無くされた患者さんを経験して救命医を志して現在愛媛大学医学部医学科に在学中です。

今回のBLS研修会には愛媛大学医学部付属病院救命科の先生方や柴崎先生所属の愛媛大学BLSプロジェクトメンバーの医学部学生の皆様からBLSの御講演と実際に人形を用いたBLS研修を受ける事が出来ました。

印象に残ったのは、向井先生がおっしゃっていた目の前で心肺停止した人がいて、何のためらいもなく胸骨圧迫出来ますか?というお言葉でした。救急車を呼ぶ事は出来ると思いますが、素人の自分が余計な事をして何か取り返しがつかない事になったらどうしよう?という想いもあり心臓マッサージをする勇気は研修会参加時には正直ありませんでした。ただ救急車が到着するまでの時間に心臓マッサージをしていない事で脳死になり、例え救急車到着後に心臓が蘇生しても植物人間になる可能性が高い事も初めて知りました。(血液が通わない状態で心臓より先に脳が死んでしまいます。)

自分の大切な家族や友人がいきなり大変な状態になった時に、先ずは胸骨圧迫出来る事と、たまたま近くにAEDあればそれを使用出来る事で助かる命があります。これはYouTubeの動画を見て出来る事ではなく、胸骨圧迫の力やスピードと自分の体力がどれくらい消耗するかなど実際にこういった研修会に参加しないと分からないし、出来れば定期的に参加しないといざ必要な時にためらいなく実施出来ないと痛感しました。

BLSを実施する機会など先ずないだろうとほとんどの方は思っていると思いますが、交通事故死よりも何倍も死亡者数は多いです。自動車保険をかけてない人はほとんどいないと思います。身近な人を助ける保険だと思って是非BLS研修会への参加の機会がありましたら参加の御検討をお勧めします。

トマト薬局の掲げている【薬と健康を通したあたたかいつながりを】にこのコラムが少しでもお役にたてれば幸いです。