2024/11/15
トマト薬局の薬剤師がやっている事や感じている事をコラムにてゆるく連載していきます。
よろしくお願いします。
こちらでお伝えするのが遅くなりましたが、10月から開始になりました選定療養という制度について説明させていただきます。
大雑把に言えば、先発品での処方を希望した場合に10月からは割増料金が発生する制度が開始になりました。実際薬局で割増料金の制度の説明を受けられた方も多いのではないかと思います。
ただ、先発品の中でもまだGE品が発売されていない製品や、GEの価格が先発品と同等の場合やGE品の安定供給がされていない場合などは先発品を選択しても割増料金が発生しませんので、詳しい事は気軽に薬剤師に質問いただければと思います。
割増金は先発品とGEの最高額の製品との差額の1/4が患者負担になります。高額な薬や処方日数が長い場合は負担額が大きくなります。
納得して先発品を選択いただいてもちろん大丈夫ですが、GE品全てを拒否されると金額的な負担が大きくなったのも事実です。もしかしたら過去にGE医薬品に変更して不都合があった場合もあるかもしれませんが、AG（オースタライズドジェネリック）の知識があると多少なりとも金銭負担減らせる可能性があります。
GE品は国が先発品と同じ成分と量と効き目を保証したものですが、厳密に言うと添加物や製造工程まで先発品と同じでなくても認可されます。AGは先発品と製造工程や添加物まで同じもので製造されたGE品です。ＡＧだから値段が高いのかと言われると実は他のＧＥ品とほぼ値段も変わりません。また今はAGの中でも先発品製造メーカーが同じ工場の製造ラインで製造して印字やパッケージのみ変更して販売している場合もあります。ここまでくると値段が高い先発品を選ぶ理由がなくなる気がします。
GE品に抵抗がある方も、「これはAGですか？」など質問をしていただければ薬剤師が答えてくれると思います。トマト薬局では安定供給可能な場合はGE品の中でもAGを優先して採用しています。薬は長い付き合いになる事が多いので、安心してコスパ良く薬と付き合っていただければ幸いです。
トマト薬局の掲げている【薬と健康を通したあたたかいつながりを】にこのコラムが少しでもお役にたてれば幸いです。