トマト薬局薬剤師のひとりごと ㊵骨粗鬆症生活指導

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トマト薬局の薬剤師がやっている事や感じている事をコラムにてゆるく連載していきます。

よろしくお願いします。

今年最後の管理栄養士の先生からの勉強会は骨粗鬆症の生活指導でしたので、共有させてもらいます。

骨粗鬆症の危険因子として女性・高齢・低体重だそうです。確かに骨量が低いのは高齢女性の瘦せ型の人が多い印象があります。骨量は若い時に最大化する事が一番有効との事です。特に女性は10代後半が一番大切との事ですが、ダイエットなどしてしまう時期とも重なります。その時期は偏ったダイエットではなく、カルシウムやタンパク質といった骨の基礎になる物はしっかりと摂取しておきたいです。

骨に良い食事というと納豆などのビタミンKや果物などのビタミンCも思い浮かびますが、現時点でのエビデンスの優先順位ではカルシウム>ビタミンD>ビタミンK・Cなのだそうです。乳製品や大豆製品・小魚などカルシウムとタンパク質が豊富な食事が骨粗鬆症対策の基本になります。ビタミンDの含有量が圧倒的に多いのは鮭だそうですので、食事に取り入れてもらうと良いです。(鮭より含有量が少ないですが青魚やしいたけなどキノコ類にも含有しています。)

食事や生活で改善出来る事は努力必要ですが、既に骨粗鬆症と診断されている方は生活改善では十分な効果を上げる事は難しいです。幸い今では骨量を増やせる薬が何種類か発売させています。薬を年単位で使用する事で骨量を増やせます。そうする事で健康寿命を延ばす事が可能です。骨折から寝たきりになる事の予防のためにも特に痩せ型で閉経後の女性は特に定期的な骨量測定をお勧めします。

トマト薬局の掲げている【薬と健康を通したあたたかいつながりを】にこのコラムが少しでもお役にたてれば幸いです。