2023/01/31
トマト薬局の薬剤師がやっている事や感じている事をコラムにてゆるく連載していきます。
よろしくお願いします。
先週は普段雪が積もらない松山市も東部で雪が急に積もりました。薬局から自宅に帰るまで3時間かかったスタッフもいましたが、春の訪れを告げる椿さんが週末に行われて今週は寒さが少し和らいだ気がします。今回の経験で雪の多い地域で暮らされている方の苦労が少し分かった気がしました。明日から2月なので徐々に暖かくなってもらいたいですね。
今回は困っていらっしゃる方の多い便秘に関してです。便通良くするための食事や運動もありますが、今回は便秘薬に関してです。先ずよく癖にならない便秘薬とかこの便秘薬はくせになるという話聞かれた事がある方も多いと思います。一般的にセンナ系の腸を刺激して便を出す薬は最初は少量で効いてもだんだんと効きが悪くなると言われています。薬剤師の実感としても同様の印象はあります。ですのでセンナ系便秘薬(プルゼニド・ヨーデル・センノシド等)飲みはじめの方には、毎日飲むのではなく出来れば1~2日便が出ない時に服用されるようお話する事があります。
【処方が多い便秘薬と特徴】
〇マグミット(酸化マグネシウム)
飲まれている方が一番多い便秘薬だと思います。便を柔らかくする効果があり、長期の服用でも効果が減弱しにくい便秘薬です。ただ軟便時や下痢時などは休薬や減薬が必要ですので便秘の状態に合わせて調節服用下さい。腎機能低下している高齢者などは特に高マグネシウム血症に注意が必要です。高マグネシウム血症の初期症状(嘔吐,徐脈,筋力低下,傾眠等)を感じる事がありましたら、血液検査で血中マグネシウム濃度調べる事が出来るので医師に伝えて下さい。
〇アミティーザ
比較的新しい便秘薬で腸液を増やして便を柔らかくします。くせになりにくい便秘薬です。副作用は腸液が増えたのに便通がなくて気持ち悪さが起こる事があります。
〇センナ系(プルゼニド・ヨーデル・センノシド・アローゼン・セチロ・大黄甘草湯等)
刺激性下剤で一番売れています。よく効きますが連用で効果減弱しやすいと言われています。可能なら屯用で使用が望ましいです。
〇ラキソベロン・ピコスルファート
刺激性ですがセンナ系よりくせになりにくいと言われています。
上記以外にも何種類か飲み薬の便医薬はあるので便通でお困りの方は主治医と相談されてください。また飲み薬であまり効果が出ない方は坐剤や浣腸という選択肢もあります。
トマト薬局の掲げている【薬と健康を通したあたたかいつながりを】にこのコラムが少しでもお役にたてれば幸いです。